明日の経営と暮らしに役立つ農業共済新聞
2025年10月2週号(2025.10.9更新)
ヤギ除草隊が出動 課題解決を事業に(1面)
〈写真:除草隊のヤギと渡辺祥二代表。1日15頭ほどで地域を回る〉
地域の緑地管理にヤギが出動――。岐阜県美濃加茂市の農業生産法人、有限会社FRUSIC(フルージック)は「ヤギさん除草隊」として除草事業を展開している。市の公園や道路沿いの法面、地元企業の工場敷地など、合計で8ヘクタールほどの除草を引き受ける。特に急傾斜地の雑草抑制に活躍し、草刈りの人手不足や作業の安全性向上に寄与する。「ヤギで地域に広くつながりを持ち、資源を回す仕組みを先導したい」と渡辺祥二代表(55)。果樹などの生産も手掛ける同社では、ふんを堆肥として自社園地の土づくりに役立てている。