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防風林「自給力向上で気象変動への備えを【2018年2月2週号】」

 ▼除雪手段が充実していそうな雪国のJR線や北陸地方の国道では、列車や何百台もの車が立ち往生するなど、今年の降雪は記録的だ。関東地方でも2014年以来の大雪で通勤や除雪に大わらわ。
 ▼あの時の豪雪では、プラスチック製のスコップは水分を多く含む重い雪や凍結した雪には歯が立たないことと、積雪後にホームセンターに駆け込んでも除雪用具の在庫が底を突いてしまっていることを思い知った。
 ▼豪雪後の春先になってオール金属製のスコップを購入したが、出番はなくお蔵入りの状態。先日の除雪作業ではカッチカチの雪に大活躍だ。筋肉痛に閉口したものの、これこそ「備えあれば憂いなし」とニンマリ。
 ▼米国の温暖な地域にも異常寒波が襲来、豪州など南半球では記録的な酷暑だ。ある気象予報士によると、南極の氷が大量に溶解し気流ルートが変化したのが要因という。IPCC(国連の気候変動に対する政府間パネル)のパリ協定から米国が離脱したように、自国最優先のナショナリズム思考のまん延は、自然の猛威を深刻化させるだけなのだ。
 ▼食料自給率38%の日本は、生命を海外に委ねる農業貧国だ。「食料はいつでも世界から調達できる」と考えているといつかは痛いしっぺ返しがあるやも。気象変動は食料需給の循環を崩す潜在力を持つ。「国内自給力」が第一であり、それが、スコップを買い置きするくらい大事な「備え」というものだ。

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