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防風林「高齢社会の救世主たり得るかスマートフォン【2018年4月3週号】」

 ▼スマートフォン(スマホ)が発売されて10年という。電車に乗れば誰もがうつむき液晶画面を目で追う乗客ばかり。この爆発的に普及した要因と将来展望について、総務省の2017年版の「情報通信白書」で解説している。
 ▼スマホ普及によって、同じ趣味を持つ人との交流や日常の情報発信を誰でも簡単にできる時代とする。若者中心の広がりが、60代以上の高年齢層も年々増加傾向で普及を押し上げ、「インスタ映え」という意味不明な横文字が昨年の流行語に選定されるご時世なのだ。
 ▼インターネットで農産品の宣伝や直販に活用する例は珍しくなくなり、これもスマホ普及拡大の恩恵ともいえよう。だが、「客は顔の見えない相手。小売りや相対取引以上の信頼確保が大切」と専門家は説明する。代金回収などのトラブルで加害者になる危険も潜んでいて決してバラ色ばかりでない。
 ▼健康診断で医師から朝夕の血圧測定を指示された。腕に巻く機器は片付けが面倒で、血圧や心拍数などを簡易に測れる電子腕時計があると聞いた。数値はスマホに転送・保存されグラフ表示もできる。
 ▼「スマホなんて」と持たない高齢者はざらだ。だが遠方の高齢両親の血圧数値を共有し、メールで健康状態の把握や安否確認につなげることも可能。スマホ至上主義ではないが、使い方一つで高齢社会の救世主となり得る......と考えるのは時期尚早か。

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