「こんな被害は初めてだ。今年は数年来の豊作と期待したのに」と肩を落とす郡司裕一さん(50)は、栃木県大田原市佐良土で二条大麦6ヘクタール、水稲9ヘクタール、ホウレンソウ1ヘクタールなどを生産する。6月5日以降に降り続いた雨などの影響で二条大麦に穂発芽や黒カビが発生し、5ヘクタール以上の収穫をあきらめた。県のまとめでは12日現在、雨による農作物被害は全国2位の作付面積を誇る二条大麦を中心に23億1863万円に上る。NOSAI団体では被害発生直後から共済部長や損害評価員の協力を得て現地確認や損害評価を実施。行政や農協などと協力し、早期の共済金支払いを目指している。
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〈写真上:立ち枯れたままの二条大麦の状況を確認する郡司さん(右)と木村組合長〉
〈写真下:二条大麦の茎をすき込むアグリテック栃木の圃場で篠原代表(右)から話を聞く岡安組合長〉