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風評被害と闘い移住を支援 ―― 福島県二本松市(1面)【2014年3月2週号】

140312_01+02.jpg 東日本大震災では、大津波による沿岸部の被害に加え、福島第1原発事故に伴う放射性物質の飛散で、多くの周辺住民が避難を余儀なくされた。風評被害など農畜産物の生産・流通への影響は今も続く。今週は復興に取り組む福島県の現状を1、3面で紹介する。また7面では、有識者2人による復興に向けた提言と農家8人の寄稿を掲載する。


 福島県二本松市東和地域は、福島第1原発から北西に約45キロに位置し、道の駅ふくしま東和の直売所では、放射性物質検査を徹底して売り上げの回復を図る。就農希望者の受け入れや直売所の運営を担う住民組織のNPO法人「ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会」(会員252人)を頼りに移住を希望する人は多く、2013年度は5人が移住する。1年間の研修で農家が栽培技術を教え、就農後は直売所やスーパーの委託販売など販路があり、営農が軌道に乗るまでの苦しい時期を支えている。

(1面)

〈写真上:少量出荷できる直売所は、新規就農者の貴重な販路となっている〉
〈写真下:検査は専用部屋を用意。海老沢さんは「室温をできるだけ一定にするなど外部の影響をできるだけ減らし、精度を上げている」と話す〉
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