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今週のヘッドライン: 2022年01月 2週号

独立就農を後押し 受け入れ先の変更が可能 柔軟な研修 ―― OSIN〈おしん〉の会(山形県大江町)(1面)【2022年1月2週号】

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 「2年間の研修の受け入れ農家を途中で変えられることで、多品目を学べ、就農後の複合経営にもつながる。受け入れ先と研修生のミスマッチの事前防止にもなっている」と話すのは、山形県大江町のOSIN(おしん)の会(大江町就農研修生受入協議会)の阿部陽介事務局長(44)。売り上げが見込めるスモモの栽培も学べ、8年間で17人の新規就農者を生み出した。新型コロナウイルスの影響による地方移住の関心の高まりもあり、2022年の研修生は7人と過去最多規模を見込む。

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〈写真:「先輩就農者に地域の慣習なども相談できるのは大きい」と阿部陽介事務局長〉

農業用ハウスなど各地で被害 北日本から東日本の日本海側などの大雪(1面)【2022年1月2週号】

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 強い寒気の南下による冬型の気圧配置の影響で、昨年12月25日以降、北日本から東日本の日本海側や太平洋側の一部地域で大雪となっている。北海道羅臼町では5日午前11時までの12時間降雪量が観測史上最大の53センチを記録した。
 農業分野でも秋田県や滋賀県、京都府など全国各地で農業用ハウスなどに被害が確認されている。農林水産省によると交通障害など物流の面でも、近畿や北陸を中心に卸売市場などへの到着が遅れるなどの影響が生じている。

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〈写真:大雪でつぶれたハウス(秋田県潟上市)〉

農水省 人・農地プランの法定化 次期国会に関連法案提出 10年後の姿 明確に(2面・総合)【2022年1月2週号】

 農林水産省は12月24日、人・農地など関連政策の対応方向を取りまとめた。農地の集約と担い手を明確化する「人・農地プラン」を市町村が策定する計画として法定化するため、次期通常国会に関連法案を提出する。10年後に目指すべき農地の効率的・総合的な利用の姿を明確化する「目標地図」を含めたプラン策定を促し、地域農業の振興につなげるのが狙いだ。農村部では都市部よりも早く高齢化と人口減少が進む。地域農業の将来像を描き、農地の集積・集約化を推進し、農業者ら多様な人材による地域農業の振興に最大限活用できるかが焦点となる。

(2面・総合)

日本含む10カ国RCEPを発効 中韓と初EPA輸出拡大に期待(2面・総合)【2022年1月2週号】

 日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)など15カ国による「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」は1日、日本を含む国内手続きが完了した10カ国で発効した。日本が中国、韓国と経済連携協定(EPA)を締結・発効するのは初めて。政府は米麦など重要5品目は関税削減・撤廃対象から除外されていることから、国内農業への影響はないとしている。

(2面・総合)

"クラウド型"会計ソフトで導入費安く 青色申告スマートに ―― 小島大地さん(新潟県関川村)(3面・ビジネス)【2022年1月2週号】

 新潟県関川村で家族とともに水稲3ヘクタールを栽培する小島大地さん(32)は、インターネット経由で利用する「クラウド型」の会計ソフトを使い、青色申告の記帳や決算書作成などを効率化している。月額制で必要な機能だけに絞って利用できるため、導入費用が安い。銀行口座やクレジットカードとの連携もでき、記帳での手間が省ける。タブレットやスマートフォンでも操作ができ、今後は領収書管理などを撮影画像データでも行う予定だ。

(3面・ビジネス)

一味違う餅レシピ ―― 料理研究家の大石寿子さんに聞く(5面・すまいる)【2022年1月2週号】

 正月用に用意した餅が、使い切れず冷蔵庫の中に眠っている家庭も多いだろう。雑煮やお汁粉など定番の味だけでなく、一工夫加えて、おいしく、楽しく食べきりたい。料理研究家の大石寿子さんに、餅を使った簡単レシピを聞く。

(5面・すまいる)

有機稲作を効率化 ペレット肥料・散布機付き除草機を開発 ―― 福井県農業試験場(7面・営農技術・資材)【2022年1月2週号】

 福井県農業試験場は、水稲有機栽培での労力や資材費の削減を目指し、入手が容易な米ぬかと鶏ふんを原料としたペレット肥料を開発。肥料散布と同時に除草もできる肥料散布機付き除草機も農機具メーカーと共同で開発した。慣行の有機栽培と比べ肥料コストを半分以下に抑えられ、除草に費やす作業時間を6割ほど短縮できたとする。現在、福井県などで導入が始まっている。

(7面・営農技術・資材)

卓越の技で産地を先導 2021年度地域特産物マイスター(8面・特集)【2022年1月2週号】

 日本特産農産物協会(雨宮宏司理事長)はこのほど、2021年度の「地域特産物マイスター」を認定した。新たに加わった10人の活動や技術の概要を紹介する。

(8面・特集)

防風林「新たな年を迎えて【2022年1月2週号】」

 ▼正月は2年ぶりに妻の実家で迎え、元日に初日の出を拝もうと近くの展望台に出かけた。だが、日が昇る辺りにだけ雲がかかって見えない。何だか悔しく次の日も出かけたが一面の曇り空。日の出が見えたのは3日の朝だった。御利益があるかどうか分からないが、同じ場所に通った5人ほどの近所の方と3日分まとめて拝んできた。
 ▼年が改まり、気持ち新たに仕事に励みたいところだ。しかし、年末以降は変異株による新型コロナ感染症再拡大のほか、寒波による大雪の被害が報道され、また農政関連では主食用米や生乳の需給問題など心配事が多く、すっきりしない。
 ▼ただ、経済や社会のあり方が今後大きく変わっていくだろうとの予感はある。新型コロナ感染症に襲われた2年間で、世界各国は都市部への人口や経済の集中に大きな弱点があることを学んだ。気象災害の激甚化の抑制には、地球温暖化対策が不可欠であることも認知されてきた。
 ▼貧困や格差なども含め、今年が世の中の問題解決に一歩進む1年となることを望む。

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