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新たな「酪肉近」決まる(2面・総合)【2025年4月4週号】

 農林水産省は11日、新たな酪農および肉用牛生産の近代化を図るための基本方針(酪肉近)を公表した。対象期間を5年とし、2030年度の生乳の生産数量目標は23年度実績と同じ732万トン、牛肉(枝肉ベース)は1万トン増の51万トンに設定。脱脂粉乳の在庫積み上がりや枝肉・子牛価格の低下などを踏まえ、需要拡大と需要に応じた生産を推進し「需給ギャップの解消」を図る方針を明記した。持続可能な畜産経営の実現に向け、長命連産性重視の乳用牛群への転換や肉用牛の早期出荷などを通じた生産性の向上、国産飼料の生産・利用拡大による輸入飼料依存の低減などを柱に据えた。高齢化の進展に伴い酪農・畜産農家の急減が予測される中、次世代が展望を持って参画できる酪農・畜産の確立へ実効性ある施策の抜本強化が必要だ。

(2面・総合)