香川県立農業大学校は、農機運転の初心者である学生や経験の浅い農業者向けに「トラクターの交通安全教室」を開催している。地元警察署が協力して教習所内を走行しながら公道での安全運転や操作のポイントを指導。大型特殊免許取得の教習などと併せた技能習得の一環として参加を募り、農業関係者以外も交えた講習で、交通安全を身近な地域課題として意識づける。運転席の死角の確認に近隣の保育園の園児たちが協力するなど地域ぐるみで安全意識の醸成を図っている。死亡・重傷事故を防ぐ指導には、実際の交通事故現場を知る地元警察署が協力し、公道走行での知識の解説や危機意識の醸成につなげる。
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〈写真:公道走行を模してトラクターの操作を実演。参加者で操作の注意点を確認した〉