農林水産省は2月26日、2023年の農作業事故死亡者数は前年比2人減の236人と発表。ただし、農業従事者数が減少する中、農業事者10万人当たり死亡者数は0.5人上昇し11.6人と過去最高を更新した。上昇要因について、同省は規模拡大の進展に伴い死亡事故リスクの高い農業機械を扱う面積の急増や熱中症の増加などを挙げる。また、厚生労働省の調査に基づき23年の死傷事故を分析したところ、農作業の経験期間が3年以下が過半を占めることも分かったという。今年も本格的な農繁期が始まる。研修への参加など正しい知識に基づく安全対策の実践を基本に、官民連携で命を守る対策を徹底・強化したい。
(2面・総合)