農林水産省は14日、買い戻し条件付きで売り渡す政府備蓄米の数量を21万トン(玄米換算、以下同)とすると発表した。2024年12月末時点の全農など大手集荷業者の集荷量が前年同期に比べ20万6000トン少ないことなどを踏まえた。入札は年間5000トン以上の仕入れ実績があるなど一定の条件をクリアした集荷業者を対象に3月上旬に実施する。店頭から米が消えた昨夏の"令和の米騒動"以降、集荷競争の過熱に伴い米価が急騰する中、江藤拓農相は同日の会見で「正常でない(取引の)状態を正常な状態に戻す」と強調し「必要があれば、さらに数量を拡大する」と述べた。
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