九条ネギを専門に年間延べ18ヘクタール生産する京都府木津川市の株式会社あぐり翔之屋〈しょうのや〉は、降雨量や気温、圃場ごとの草丈や出荷量などの記録を作付け計画や肥培管理に生かし、周年の安定出荷を図っている。森上翔太代表(38)は「気象や生育など感覚的な判断を数字にしていくことが技術力になる。作業者への指標にしていきたい」と強調する。事務所横には気象観測の装置を設置し、降雨量や気温推移から、ネギの生産量が落ちやすい夏や冬の対策に反映。結果を検証して販売先からの信頼確保や技術向上につなげる考えだ。
(7面・営農技術・資材)