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良品ワサビを消費者に【静岡県・2月2週号】

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 【静岡支局】「光センサーによるワサビ内部の障害の判定は、世界初の取り組みで、とても楽しい」と話すのは、伊豆市地蔵堂にあるイリヤマナカの飯田訓司(さとし)さん(49)。江戸時代から200年以上続くワサビ農家で、父の茂雄さん(81)と共に最高峰品種といわれる「真妻」を0.8ヘクタール栽培する。
 光センサーによる内部障害の判定技術は、根茎に近赤外線の光を照射することで、透過する光量を数値化し、墨入病や変色など内部障害の有無を確かめるもの。「せっかく買ってくださった方を、黒い内部でがっかりさせたくない」という思いから、2022年にワサビでは世界初となる実用化にこぎ着けた。
 内部障害が判定されなかった根茎だけを出荷。質の高いものを提供することができるという。光センサー判定後に出荷するワサビを「真妻光」として、24年に商標を登録した。

〈写真:光センサーでワサビの内部を確認する飯田さん〉