新春を迎え、本格的なハウスイチゴのシーズンが始まる。2024年の東京都中央卸売市場におけるイチゴ類の取扱金額は、10月末時点で300億円に達し、果実類の1位。近年では、特徴ある香りや甘みで付加価値の高いブランドイチゴを生産する農園のほか、家族や友人同士で新鮮な果実を摘み取って食べ比べができる観光農園が人気を後押しする。今号では、関東4都県のイチゴの観光農園と農家を取材し、取り扱う品種の特徴や栽培に懸ける思いなどについて聞いた。
〈写真:三鷹市にある「いちごランド以志井農園」園主の石井昭広さん(62)。キッチンカーはいちごランドのシンボルとなっている〉