中央酪農会議(中酪)は2日、緊急会見を開き、2024年10月時点で指定生乳生産者団体(指定団体)に生乳を出荷している酪農家戸数が初めて1万戸を下回ったと発表した。さらに酪農家への緊急調査では58.9%が赤字経営となり、47.9%が離農を検討していると分かった。高齢化や後継者不足に加え、飼料価格の高騰・高止まりなど経営状況の悪化が離農に拍車をかけている。世界的な乳製品需給のひっ迫が懸念される中、国民生活に不可欠な牛乳・乳製品の安定確保には国内酪農基盤の維持・強化が欠かせない。持続可能な酪農経営の確立へ国を挙げた支援の抜本強化が急務となっている。
(2面・総合)