「トウキは非常に寒さに強く、この地域の気候に合っている。冬季の安定した収入になっている」と話すのは、群馬県沼田市白沢町の南輝雄さん(68)。トウキ2.5ヘクタールと夏秋トマト1ヘクタールを栽培する。トウキの収穫期を迎え、圃場で掘り取り、茎を包丁で切り取る作業を進めている。県北部のJA利根沼田薬草部会では2023年度の出荷量69.2トン(県全体で92トン)から、24年度は100トンを視野に入れる。医療用漢方製剤を製造・販売するツムラと契約栽培し、出荷重量による同一単価で取引する。県も、トウキの乾燥調製に必要なパイプハウスなどの導入経費を補助し、作付けを後押しする。
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〈写真:掘り取ったトウキを圃場で茎を切り取る〉