農林水産省は19日、2024年産主食用米の収穫量(10月25日現在)は679万2千トンと発表。前年産実績に比べ18万2千トン増加するものの、高温や災害の影響を反映して前回(9月25日現在)から4万1千トン下方修正した。10月30日に同省が示した需給見通しに当てはめると、25年6月末民間在庫量は158万トンとなり、過去最少水準だった24年6月末からの積み増しは5万トン程度となる。新米の集荷競争の影響が続き、24年産主食用米の相対取引価格は前年比5割高で推移している。ただ、小売店の国産米販売量は前年を下回る状況となり、安価な輸入米を取り扱う動きも出ている。今後の需給動向には注視が必要だ。
(2面・総合)