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みやざき地頭鶏を全国に【宮崎県・10月4週号】

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 【宮崎支局】宮崎市清武町で「みやざき地頭鶏〈じとっこ〉」5千羽を飼育する中村秀和さん(73歳、合資会社石坂村地鶏牧場)。2015年には、より多くの消費者にみやざき地頭鶏を味わってもらいたいとの思いから直売所をオープンするなど、生産だけでなく、加工品の製造・販売にも力を注いでいる。
 みやざき地頭鶏は、厳しいブランド認証基準を満たした生産者・農場が生産している宮崎県のブランド地鶏。飼育密度が1平方メートル当たり2羽以下と広々とした場内で、雄は4カ月、雌は5カ月とじっくりと時間をかけて飼育することで、柔らかさの中にも適度な歯応えがありうまみが濃い鶏肉となるのが特徴だ。また、21年には、みやざき地頭鶏(むね肉)に疲労を軽減する成分が多く含まれているとして、消費者庁から機能性表示食品として指定されるなど、成分面においても注目を浴びている。
 直売所では、精肉のほか、炭火焼きや味噌〈みそ〉焼き、鍋セット、「かつおぶしならぬ地頭鶏ぶし」など多数をラインナップ。その味を求めて、連日多くの人が購入に訪れている。
 「全国各地にさまざまなブランド地鶏があるが、みやざき地頭鶏はどこにも負けないブランド地鶏だと思っている。今後はさらに加工販売面を強化して、より多くの消費者にみやざき地頭鶏を味わってもらえるよう努めたい」と意気込む。

〈写真:中村さんは一羽一羽観察しながら手作業で飼料を与える〉