【香川支局】「資材価格の高騰が止まらない中、設備投資不要ですぐに収入を得られるので挑戦しようと思いました」と話すのは、坂出市府中町の木下英治さん(51)。2021年にアスパラガスの栽培を始め、現在はハウス14棟30アールを、3軒の農家から居抜きで借りている。
きっかけは、知人を通じてアスパラガス栽培歴30年の白川芳男さん(83)と知り合ったこと。木下さんは、白川さんが高齢で離農を考えハウスを預けられる人を探していると知り、白川さんのハウス4棟10アールで栽培技術を教わることにした。
「白川さんはハウスを貸してくれるだけでなく、管理のアドバイスもしてくださり、感謝してもしきれません。責任を持ってハウスを残したい」と木下さん。
作業は防除から収穫までのほとんどを一人でこなし、繁忙期は長男と協力して出荷準備をする。移植機や無線操縦草刈機などを積極的に導入し、効率化を図っている。
白川さんは「木下さんはハウスをきれいに管理してくれています。アドバイスを真面目に聞き、育て方も丁寧なので、安心して任せられます」と話す。
〈写真:「ウェルカム」を収穫する木下さん〉