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収入保険・私の選択 新規作物にチャレンジ【新潟県・10月3週号】

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新潟県佐渡市 羽二生武さん(83歳)
 「収入保険のことが気になっていたところにNOSAI職員が説明に来てくれて、すぐに加入しました」と話す佐渡市寺田の羽二生武さん。水稲3.5ヘクタールのほか、メロンなどの園芸作物を5アール栽培している。
 羽二生さんが収入保険に加入したのは2021年。ラジオCMを耳にして興味を持ち、職員の話を聞いてすぐに加入した。
 加入した21年はコロナ禍の影響で米価が低下。天候にも恵まれず、例年と比べて収穫量も約1割少なくなった。「収入保険の保険金を受け取ったおかげで農業を続けることができて、本当に助かりました」と話す。
 羽二生さんは鉄筋工として働きながら水稲を栽培していたが、60歳の退職を機に「水稲の他に何か栽培できないか」と考え、メロン作りを始めた。現在は「JA佐渡メロン倶楽部〈くらぶ〉」に加入し、昨年の8月にはJA佐渡の直売所「よらんか舎」の周年イベントでメロンのかき氷を出し始めた。「好評だったので、今後もイベントの際には商品を出していきたい」と意気込む。
 また、ブドウ「シャインマスカット」の栽培も始め、「収入保険は品目の枠にとらわれず、農業経営者ごとの収入全体を補償対象としているので、新規作物の生産にも安心して取り組めます。収入保険で経営の安心を確保しながら、生涯現役で農業に向き合っていきたいです」と話す。

〈写真:「生涯現役で農業を続けるには、収入保険が必要ですね」と羽二生さん〉