農林水産省は9月30日、2023年の「地球温暖化影響調査レポート」を公表した。夏場の記録的な猛暑に伴い水稲は「白未熟粒」が全国で5割程度で発生。果樹ではリンゴは「着色不良・着色遅延」が全国で3割程度、野菜はトマトで「着花・着果不良」が全国で4割程度など例年以上に深刻な状況を報告するとともに、各都道府県での適応策などをまとめた。今夏も昨年に劣らない高温となり、多くの地域で農作物の品質や収量の低下などが相次いだ。温暖化が進行する中、高温耐性品種の導入など適応策を基本にした栽培管理技術を励行し、品質・収量の確保を図りたい。
(2面・総合)