ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

防風林「コロナ禍が変えた行動や慣習【2024年10月1週号】」

 ▼農林水産省と環境省は、有識者の合同会議を開き、事業系食品ロス削減目標の見直し検討を始めた。食品リサイクル法による基本方針で設定した2030年度の削減目標(00年度比半減)を22年度に前倒しで達成。そこで年度内に新たな基本方針案をまとめ、さらに削減を促す30年度目標を設定する。
 ▼目標達成に大きく寄与したのはコロナ禍による国民の行動変容だ。在宅の機会と時間が増えて外食から内食に移行、居酒屋需要や宴会が減り、外食の食べ残しなどが減少したという。新たな目標設定では、今も継続する行動変容の影響も反映する方針だ。
 ▼コロナ禍を経て変わったと感じるのは冠婚葬祭で、特に葬儀は家族葬が増えた。葬儀相談依頼サイト「いい葬儀」を運営する鎌倉新書の調査では、コロナ禍を機に一般葬と家族葬の割合が逆転した。現在は家族葬が5割、一般葬は3割となっている。
 ▼インフルエンザと同じ5類への移行から1年以上が過ぎ、マスク姿の人も減った。ただ、コロナ禍で広がった慣習が定着しつつある。