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畜産政策再構築を 酪肉近見直しへ本格議論開始(1面)【2024年9月3週号】

 農林水産省は10日、食料・農業・農村政策審議会畜産部会を開き、中長期的な酪農・肉用牛生産の振興方針となる「酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針」(酪肉近)の見直しを諮問した。畜産は、農業産出額の約4割を占めるが、新型コロナの流行などに伴う畜産物消費の減退や、飼料価格高騰など生産コスト上昇が農家経営を直撃。担い手や労働力の確保に加え、環境負荷低減の対応など課題も多い。改正食料・農業・農村基本法で掲げた食料安全保障の確保に向け、持続可能な営農の確立へ畜産振興策の構築が急務となっている。酪農・肉用牛生産を取り巻く情勢や課題などを整理した。

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