水稲の湛水〈たんすい〉直播で無コーティングの根出し種子を用いた代かき同時浅層土中播種栽培の導入が進んでいる。種子コーティングの手間とコストを省くほか、トラクターに装着する専用の播種機により仕上げ代かきと播種が1工程で済むのが特徴だ。秋田県大仙市の株式会社仙北農園では今年、水稲38ヘクタールのうち、19ヘクタールで導入。代表の小須田顕さん(38)は「1人作業で労働時間を大幅に短縮できる。昨年までの収量も10アール当たり平均で600キロほどあり、移植と遜色ない」と手応えを感じている。
(9面・営農技術・資材)
〈写真:苗の生育を見る小須田さん(7月上旬撮影)〉