振動を利用した施設トマトのコナジラミ類防除技術の実用化が目前だ。施設内でワイヤなどの誘引具を通じて作物に特定の周波数を伝えると、コナジラミ類の行動を制御して被害抑制につながる。振動による受粉促進効果も確認されている。来年度の市販化を目標に実証が進む。キノコや果樹でも振動による防除技術の確立が見込まれ、生育促進など副次的な効果が見られる例もある。農薬散布を抑えることで薬剤抵抗性の発達を回避でき、省力化や環境保全型農業への貢献も期待される。
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〈写真:市販化目前の振動装置が披露された〉
振動を利用した施設トマトのコナジラミ類防除技術の実用化が目前だ。施設内でワイヤなどの誘引具を通じて作物に特定の周波数を伝えると、コナジラミ類の行動を制御して被害抑制につながる。振動による受粉促進効果も確認されている。来年度の市販化を目標に実証が進む。キノコや果樹でも振動による防除技術の確立が見込まれ、生育促進など副次的な効果が見られる例もある。農薬散布を抑えることで薬剤抵抗性の発達を回避でき、省力化や環境保全型農業への貢献も期待される。