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茶産地を輝かせる/農家・非農家がチームで活動【静岡県・8月4週号】

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 【静岡支局】静岡市葵区で茶1.7ヘクタールを栽培する松永哲也さん(51)は、「足久保ティーワークス茶農業協同組合」の理事を務めている。同組合は松永さんをはじめとする25人の茶農家が組合員となって構成し、このほかに非農家のスタッフ約10人が販売や広報を担当している。異なる背景を持つメンバーがチームとなって意見を出し合い、「足久保茶」で作る和紅茶ブランドの立ち上げや、茶工場に併設したテラスカフェをオープンするなど、茶に親しむための仕掛けづくりを行う。
 足久保ティーワークスは1996年に設立。2000年に「紅茶を入り口として緑茶に興味を持ってほしい」という思いから、緑茶と同じ茶葉を使用した和紅茶の製造を始める。さらに非農家スタッフが参加することで、22年には「はじまりの紅茶」として和紅茶をブランド化した。
 このころから県内外の催事に積極的に出店し、22年10月にはJR小田原駅直結の商業施設に常設店舗を開設。ティーバッグの商品を充実させ、水出し用ボトルで入れて試飲を行うことで、日常に取り入れやすい形で楽しめることをアピールしている。
 テラスカフェ前の畑で苗木を育てる「マイ茶の木オーナー」もチームのメンバーでアイデアを出し合い実現した取り組みの一つだ。
 施肥などはスタッフが行うが、イベント開催時以外に自主的に手入れに訪れるオーナーもいて、現在は県内外問わず約100人が苗木の成長を見守っている。

〈写真:「マイ茶の木は僕たちも一緒に育てます」と松永さん〉