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異業種から牛飼いへ/頭数増と多角化目指す【京都府・8月4週号】

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 【京都支局】「母牛20頭を目標に、黒字化させた上で子どもに継がせたい」と話す京丹後市の大同哲也〈だいどうてつや〉さん(40)は、2020年に京都府の畜産人材育成研修制度の第1期生として2年間の課程を修了し、市内の牧場で働きながら、牛舎を自力で整備した。今年4月、繁殖和牛2頭の飼育をスタートさせた。
 「牛が過ごしやすい環境を一番に考えている」と大同さん。牧場勤務の合間に牛舎に通い、掃除とブラッシングで健康状態をチェックする。給餌方法はマニュアル化し、家族でも管理できるように工夫する。
 もともと調理師として働いていた大同さん。メニュー開発時に「京の肉」に出合い、素材の持つ力に圧倒されるとともに、畜産業の後継者不足を知り、牛飼いの道を志した。
 「将来は自分が育てた健康な牛を、お肉として販売や調理できれば」と先を見据える。

〈写真:「牛にいかに価値を付けるか考えたい」と大同さん〉