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酒米の乾田直播に挑戦/省力化に手応え、面積増へ【埼玉県・8月2週号】

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 【佐賀支局】大豆を収穫した後の圃場で酒米「山田錦」の作付けに取り組む嬉野市塩田町の農事組合法人アグリ三新(代表・岩永一郎さん=68歳)。乾田直播栽培を取り入れながら、省力化を図り面積増を目指している。
 アグリ三新は2015年、三ケ崎営農組合と新村営農組合が合併し発足。24人の構成員で営農に当たっている。
 乾田直播栽培を取り入れたのは、地元の酒米生産組合から「大豆を収穫した後の圃場で山田錦を作付けないか」という誘いを受けたこと。後継者不足などから次世代に向けて省力化・効率化が図れる栽培技術の確立が必要と考える岩永さんの思いと合致したことや、関係機関からのサポートを受けられることなどから一部の圃場を乾田直播栽培に切り替えた。
 「現在、乾田直播栽培は『夢しずく』10ヘクタールに対し1.2ヘクタール、山田錦17ヘクタールに対し8.7ヘクタールで行っています」と岩永さん。「代かきや苗作り、苗の運搬などの作業が必要ないため、労力やコストの削減にもつながっています」とメリットを話す。
 岩永さんは「今後は乾田直播栽培の面積を増やし、さらなる省力化を目指したいですね」と今後の展望を話してくれた。

〈写真:播種作業を行うアグリ三新のメンバー〉