政府観光局は7月19日、2024年度6月の訪日客数(推計)が単月として過去最多の約314万人だったと発表した。上半期(1~6月)の累計も約1778万人と最多を更新した。また、観光庁によると4~6月の訪日客の旅行消費額は2兆1370億円で、四半期の最高額となった。一方で、宿泊先の都市部への偏在化とオーバーツーリズム(観光公害)の未然防止・抑制策が課題となっている。政府は30年に訪日客数6千万人、旅行消費額15兆円とする目標を掲げている。国内人口の減少が加速する中、オーバーツーリズムを防ぎながら地方への誘客を促進し、農業・農村の維持・活性化が図られる環境づくりを進める必要がある。
(2面・総合)