水稲の穂を加害する斑点米カメムシ類の発生が全国的に多い傾向にあり、注意が必要だ。向こう1カ月もカメムシ類の生育に適した高温が見込まれ、都道府県が発表する発生予察情報などを参考に水田を観察し、米の品質低下防止へ適期防除が欠かせない。中でも警戒したいのは、温暖化などで発生の増加が指摘されているイネカメムシだ。斑点米に加え、出穂直後のもみを加害して不稔被害を引き起こし、大幅な減収となる恐れがある。発生量が多い地域では、斑点米対策の穂ぞろい期以降の防除に加え、不稔対策で出穂期の防除も検討してほしい。
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