【山梨支局】山梨県は眼鏡型端末「スマートグラス」を利用したブドウの摘粒体験授業を農業系学科のある高校3校で実施した。
7月2日に北杜高校で行われた体験授業では、総合学科の3年生10人と、農林大学校養成科果樹学科の2年生16人が参加。技術開発に携わった山梨大学の茅暁陽〈マオシャオヤン〉理事率いる研究チームを講師に、シャインマスカットの摘粒を体験した。
スマートグラスを装着してブドウの軸を持つと、房を認識し自動で撮影が始まる。画面には粒数が表示され、青丸で囲まれた粒を摘粒する。
北杜高校の日景〈ひかげ〉柊〈しゅう〉さん(17)は「普通の眼鏡をかけている感じ。どの粒を切るかも分かりやすい」と話す。県農業技術課の髙橋一春技術指導監は「若い人が体験してより良いものにし、人工知能(AI)を駆使して省力化できれば」と期待を寄せている。
〈写真:スマートグラスを体験する北杜高校の生徒〉