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水稲/自然と共生する農業/トロトロ層形成が進展【岐阜県・7月2週号】

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 【岐阜支局】恵那市にある「てらぼら農園」の桝本草平さん(33)、知里さん(36)夫妻は、水稲80アール、ズッキーニやキュウリなど野菜約20種類20アールを、里山の自然を保全するため、農薬や化学肥料を使わずに栽培する。
 水稲は中山間地に適した「ミネアサヒ」を栽培。
 農薬不使用による栽培で労力がかかるのが除草だ。重要なのは数回の代かきで表面に数センチの深さの膨軟な層(トロトロ層)をつくること。雑草の種子を埋没させ、発芽を減らす。「それでも完全には除草できない」と草平さん。田植え後1カ月程度は、手押し除草機のほか、田植機で横並びのチェーンを引き、雑草に引っかけて抜く。
 「労力に加えて時間もかかる。4年前に土壌改良を始めた水田で、やっとトロトロ層の形成が進んできた。効率を考えれば、農薬が広く使われているのも当然だと思う」と草平さん。

〈写真:「トロトロ層があると雑草の根張りが弱く、除草がしやすい」と草平さん〉