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露地でホワイトアスパラガス/30センチの高畝が決め手【岩手県・6月2週号】

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 【岩手支局】ホワイトアスパラガス(約250アール)を露地栽培する岩手町土川の田村孝美さん(64)。光を遮るために高畝を形成し、収穫まで地中で栽培する。また、収穫量を安定させるため、地中内の温度管理に注意を払う。今後は、SNS(交流サイト)などを通して販路の拡大を目指す。
 ホワイトアスパラガスはビニールハウスで栽培する人が多い中、田村さんは高さ約30センチの畝を形成して、播種から収穫までを露地で行う。地中で成長させるため、光を当てずに栽培できるという。「地中で栽培することで先端の擬葉が減る。穂先の凹凸が少なくなるので、しなやかな見た目になる」と話す。
 ホワイトアスパラガスが地中から芽を出す4月上旬に高畝を形成。4月下旬~6月下旬までに、約1トンを収穫する。「収穫量を安定させるためには、地中の水分と温度管理が大切」と田村さん。「雨が少ないと肥料が地中に流れないので育ちが悪くなる。近年は猛暑が続いている。水不足が心配」と話す。地中内を適温30度以下に保つため、雑草を高刈りして日陰を作るという。

〈写真:「栽培を指導してくれた人に『見た目や食味が優れている』と高く評価されうれしかった」と田村さん〉