▼6月は牛乳月間だ。「父の日に牛乳(ちち)を贈ろう!」「愛してミルク」「土日ミルク」など、今年も多様なキャンペーンが展開されている。コロナ禍以降、生乳需要の低迷と飼料など生産資材価格の高騰・高止まりが続き、酪農の経営環境は依然として厳しい。まずは消費面からの応援を実践しよう。
▼牛乳は、飲むだけでなく調理にも使いたい。みそやしょうゆなどの調味料と合わせて使うと減塩になるほか、こくが出てカルシウムの補給にも役立つ。「乳和食」でネット検索すれば参考になるレシピも豊富だ。
▼改正食料・農業・農村基本法は、新たに「環境と調和のとれた食料システムの確立」を規定した。生産から消費まで食料システム全体の環境負荷低減の推進を記述。農業は、家畜排せつ物を有効利用するとともに国産の飼料増産など輸入依存を減らす資源循環型の生産体系への移行を図る方向だ。
▼農作物や飼料の生産と堆肥利用の耕畜連携は、環境との調和や国産の大切さを消費者に伝える材料にもなる。国産応援団の拡大へ、情報発信の耕畜連携にも期待したい。