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自家産米食べてほしい/米農家の挑戦【新潟県・6月1週号】

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 【新潟支局】胎内市塩津地区の佐藤十代一さん(59)は、2022年12月に「農家のキッチンカー Cumin Cumin」をオープン。スパイスカレーを販売し、現在は妻の則子さん(52)が2台目のキッチンカーでアジアンフードを販売する。家族で協力し合いながら、交流サイト(SNS)を活用して週末を中心にイベントに出店している。
 佐藤さんは水稲3ヘクタールを栽培。農家を継ぐつもりで農業高校に進学し、卒業後は兼業農家として一般企業に就職した。しかし、60歳を前にして元気なうちに好きなことがしたいと思うようになった。たまたま同市の若手イチゴ農家と話をした時に、若くても頑張っている人がいることに感銘を受け、退職を決意した。
 その後、何をしようかと考えていた際「自分が栽培したお米を食べてもらうのが一番ではないか」と思い、真っ先に浮かんだのがカレーだった。農業の合間での営業になるので、店舗を構えるより、どこへでも移動できるキッチンカーで販売することに決めた。

〈写真:笑顔で接客する佐藤さん〉