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アスパラガス「採りっきり栽培」病害回避と省力化【山形県・6月1週号】

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 【山形支局】鶴岡市羽黒町の「佐藤農園」では、代表の佐藤俊一さん(66)と妻の智美さん(42)、次男、長女の夫と共に、標高約400メートルの山間地で、もち米約15ヘクタールのほか、小麦5ヘクタール、アスパラガスとニンジン各1ヘクタール、「月山筍」60アールを手がける。栽培するアスパラガスの品種は「大宝早生」で、昨年から「採りっきり栽培」を実践している。
 アスパラガスは通常、苗を定植してから本格的な収穫まで3年を要し、その後10~15年にわたり収穫できる。単価は高いが、収益化に時間がかかる。さらに、栽培管理によって収量が変動し、病気にかかりやすくもなる。
 採りっきり栽培は毎年新しい株を植える方法。1年で株を更新するため、病害虫の影響を受けにくい。さらに、佐藤さん方の圃場が平野部より気温が低いことから、病害虫の影響が少なく、防除回数を最小限にとどめている。

〈写真:「豊かな自然の中で育った作物を味わってほしい」と佐藤さん夫妻〉