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ペットボトル風車で故郷彩る【熊本県・5月4週号】

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 【熊本支局】天草市楠浦町でクリ30アールを栽培している若山良孝さん(74)。過疎化が進む故郷を少しでも明るくしたいと、ペットボトルで風車を作製し、家の周りや沿道に設置している。
 弟の若山藤信さん(70)は、天草市五和町で風車工房を開き、プラスチックのカラーファイルで風車を作製している。「久しぶりに帰郷した際、人ひとりすれ違わず、寂しさでがくぜんとした。故郷を明るく元気にしたいという思いでこの活動をはじめた」と振り返る。
 今では集落の沿道約2キロに約350個の風車が設置されている。「近隣の小中学校に依頼し、名前や絵を描いてもらったこともある。設置後に訪れてくれたことがうれしかった」と良孝さん。
 藤信さんは「今後はさらに風車の数を増やし、集落を明るくしたい」と話す。

〈写真:「色付けや設置を地域の方に協力してもらっている」と良孝さん〉