民間有識者らで作る「人口戦略会議」は4月24日、人口減少の加速化に伴い全国744自治体が2050年までに消滅する可能性があるとの報告書を発表した。50年までの30年間で、20~39歳の若年女性人口の減少率が50%以上になるとの地域別の推計から分析した。14年(10年前)の報告からは若干改善が見られるものの「少子化基調は全く変わっていない」と指摘。各自治体に対し、地域の実情と課題に応じた人口の自然減対策と社会減対策を組み合わせた適切な対応を提起した。地域存続への危機感を共有し、官民挙げた取り組みの強化・加速化は待ったなしだ。
(2面・総合)