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複数の農機具導入し/ナシ栽培効率化【埼玉県・5月1週号】

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 【埼玉支局】神川町の石原拓哉さん(33)は、60アールでナシ「幸水」「豊水」「彩玉」など11品種を栽培する。自家販売を中心に、JA埼玉ひびきのに出荷する。
 製造業に11年間従事し、2023年4月に「石原梨園」で就農した。妻の両親の石原吉明さん(66)、芳美さん(63)夫妻と3人で営農する。きっかけは子供の成長で「学校行事や体調を崩した時のために時間を確保したいと思っても、サラリーマンでは融通が困難です。育児と仕事を両立させるため、就農を決意しました」と拓哉さんは話す。
 吉明さんから技術指導を受けながら、就農直後からできるだけ効率的に作業できるよう、複数の農機具を導入した。誘引作業では、マックス株式会社の誘引結束機「テープナー」を使う。片手で素早く枝と棚を結束できる。吉明さんは「手慣れた作業なので、自分には必要ないと思っていましたが、使い始めたところ作業効率が2割ほど上がりました」と話す。作業中に腕を上げる時間が減ったため、体力面でも楽だという。棚に沿わせずに誘引する際は従来の誘引ひもで結束するなど、臨機応変に対応している。

〈写真:テープナーで結束作業する拓哉さん〉