総務省は5日、2023年度の地域おこし協力隊の隊員が前年度比753人増の7200人となったと発表した。4年連続で増加し、過去最多を更新。受け入れ自治体も48団体増の1164団体で最多となった。また、22年度末までに任期を終了した隊員の64.9%が活動地域に定住し、農業や観光業など地域を担う人材として活躍する。一方、地域が求める人材と、隊員がやりたいこととのミスマッチなどを理由に任期途中で離任する例もあり、自治体によるサポート強化など課題もある。政府は26年度までに隊員数を1万人に増やす方針だ。高齢化や人口減少が進む中、人材の受け入れ拡大と定住促進へ隊員に寄り添った支援の充実が求められる。
(2面・総合)