▼日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトは、4月からの活動開始を発表。公式サイト内に「暑さへの備え」と題して予防や対策に関する情報を公開した。「地球沸騰化時代の熱中症対策」を活動テーマとし、情報発信を強化する。
▼同サイトでは、環境を知る温度計や湿度計、水分・塩分補給用のスポーツドリンクや塩あめ、タオルや冷却剤、扇風機などの準備を呼びかける。また、入浴や軽い運動など意識的に汗をかく生活を送る「暑熱順化」を提案。数日~2週間で暑さに慣れやすい体になるそうだ。
▼農林水産省も農作業安全対策として本年度から5~7月を「熱中症対策研修実施強化期間」に設定。暑さが本格化する前からの研修実施や注意喚起を促す。エアコン大手のダイキンは、夏前のエアコン試運転を呼びかける。不具合に気付かないと必要なときに間に合わない。試運転に加え、フィルター掃除も大切だ。
▼昨年5月に熱中症で救急搬送された人は100人を超える。できる準備は今のうちに進めたい。