▼花見や歓送迎会など飲酒を伴う行事が増えるシーズンとなった。コロナ禍では自粛が続いたが、徐々に宴会の案内も増えているのではないか。ただし、アルコールは、人によって好き嫌いがあり、体質的に飲めない人もいる。互いに配慮して楽しめる宴会にしたい。
▼厚生労働省が公表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」は、行動や健康のリスクを記述し、健康に配慮した飲み方を提案する。行動面のリスクには、運動機能や集中力の低下による事故やけが、他人とのトラブル、金銭などの紛失を挙げる。飲める人には何らかの苦い記憶があるはずだ。
▼健康面のリスクには、急性アルコール中毒やアルコール依存症、生活習慣病、肝疾患、がんなどを挙げる。ガイドラインでは、生活習慣病リスクに配慮した純アルコール量として、男性40グラム、女性20グラムを1日当たり摂取量として示している。量は酒類に表示がある。ぜひ確認してほしい。
▼「酒に十の徳あり」など効能を表すことわざがある一方、「酒、人をのむ」など負の面も。難しさは自覚するが、明日も楽しく飲むために、ちょうどよい量でお開きに。