水稲17.5ヘクタールとパン用小麦「せときらら」7ヘクタールなどを栽培する山口県山陽小野田市厚狭の農事組合法人石束・不動寺原は、衛星データの活用などで小麦開花期の追肥時期と施用量を把握。播種量の調整や冬季の踏圧3回で分げつを促進し、高収量と高タンパク生産を両立させている。水稲収穫後は3回の耕起で稲株を完全に粉砕し、きれいな畝を施工。明渠〈めいきょ〉を排水溝につなげ、大雨の後は補修して排水対策を徹底する。丁寧な栽培管理を積み重ね、2023年産の10アール当たり収量は345キロとJA地区平均と比べて16%多収で、全量1等を達成した。
(9面・営農技術・資材)
〈写真:小麦の生育を確認する西原さん(左)と緒方さん中央、野原さん〉