改正食品衛生法が6月1日から完全実施される。自家製の漬物を製造・販売する場合でも衛生基準を満たす施設を整備し、所管する保健所の営業許可が必須になる。大きな影響が懸念されるのが、農家の手作り漬物が人気の農産物直売所だ。多額の資金が必要となる施設整備を諦め、高齢者を中心に漬物の出荷をやめる人が出始めている。岩手県二戸市の農産物直売所ふれあい二戸でも、無利子融資なども検討しているが、6月を境に出荷者が大きく減る見通しで、対応に苦慮している。
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〈写真:ふれあい二戸の店内で漬物を陳列する小笠原さん〉