京都府福知山市川合地区の川合地域農場づくり協議会はサル害対策として、通話アプリ「LINE」で住民が群れの移動情報などを共有できる仕組みを作り、住民による組織的な追い払いや効率的な捕獲で被害抑制に成功している。「地域づくりの手段としてサル害対策を捉えている。住民で方向性を共有し、前向きに取り組めるようにした」と土佐祐司代表(70)。生活にも影響が大きいサル害を抑えたことで、廃校を活用したキャンプ場で里山体験イベントを開くなど、移住・定住や関係人口創出も期待できる環境づくりを実現している。
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〈写真:LINE画面を確認する土佐代表(左)と塚本さん。住民のコミュニケーションにもつながっている〉