農林水産省は2月22日、2024年度の農作業安全対策の推進方針を決めた。26年までに農作業事故死亡者数を22年の238人から半減させる目標を新たに設定。農業者向けの農作業安全研修の推進を柱に対策を集中展開する。特に農閑期の12月~2月末を「農作業安全研修実施強化期間」と位置付け、農作業安全指導者による研修・講習の積極的な開催と参加を促進する。温暖化の影響で増加する熱中症の予防対策の強化へ「熱中症対策研修実施強化期間」(5月~7月末)を設ける。農作業事故死亡者数は減少傾向にあるものの、農業従事者10万人当たりの死亡者数は増加傾向にある。官民連携で命を守る対策の徹底・強化は待ったなしだ。
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