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複合土壌菌と植物残さで肥料 生育促進と土壌改良に【1月4週号 岩手県】

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 【岩手支局】盛岡市のエスプラスカンパニー株式会社は、2023年10月に複合土壌菌群(BUIK〈ビューイック〉菌)を使った「BUIK肥料」の製造を開始。一般向けに販売するほか、山ブドウを栽培する自社農園に施す。この肥料は、50種類以上の土壌菌で構成されたBUIK菌と米ぬか、食物残さを高温発酵させて製造。品目を問わず使用でき、作物の生育促進や土壌改良に有効とされている。化学肥料による環境負荷を低減できるため、事業化に可能性を感じた堀内繁喜代表取締役(55)は、国の補助金などを利用。宮古市新里地区に1日当たり540キロの肥料を製造できる工場を整備した。同地区産の山ブドウのおいしさに魅力を感じた堀内代表は、12年にジュースとワインの商品化を企画し販売を始めた。22年に開園した自社農園では、製造した肥料とカキ殻だけを施用して栽培した山ブドウを使った商品の製造を目指す。堀内代表は「今年は肥料の販売先確保が目標。多くの方に知ってほしい」と意気込む。

〈写真:袋詰めした製品を手に堀内代表(右)と息子で肥料製造を担当する堀内結斗さん〉