【大分支局】日田市天瀬町で、コーヒー豆のハウス栽培に挑戦する佐藤貴博さん(31)。「知人から紹介されて、周りで誰も作っていないので、チャレンジすることにしました」と約4年前に栽培を始めた。コーヒー豆の九州地方での栽培方法は確立されていないため、ノウハウの蓄積に奮闘中だ。「思うように開花しなかったときに、雨季を再現してはどうかと考え、大量に散水してみたところ、うまく開花するようになりました」と話す。現在の栽培面積は約10アールで、400キロほどのコーヒーチェリーが収穫できるという。味の評判は上々で、さらなる増産を目指している。「将来は近くにある温泉に訪れる観光客に飲んでもらい、観光農園化も視野に入れたりしながら、国産のコーヒーを提供していきたいです」と意気込む。
〈写真:コーヒーチェリーを手に佐藤さん〉