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訪日消費5兆円越え 農村への呼び込みが重要(2面・総合)【2024年1月3週号】

 観光庁は、2023年の訪日客旅行消費額(速報値)が5兆2923億円となったと発表した。コロナ禍前の19年を9.9%上回り、統計開始(10年)以降の最高を更新、政府目標の5兆円を達成した。2506万6100人と19年の約8割に回復した訪日客数や円安傾向などが寄与した。国内人口が減少する中、政府は訪日客数と消費額のさらなる拡大を目指す方針だ。日本の食への評価・関心が高まる中、農村地域に訪日客を呼び込み、農業・農村の活性化につなげていくことは重要だ。一方で、観光客の急増が住民生活などに悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」の問題も指摘されており、政府には地域の実情に応じた受け入れ体制の整備・強化へきめ細かなサポートが求められる。

(2面・総合)