1日、石川県能登地方を震源とし、最大震度7の揺れを観測した「能登半島地震」。地震活動は依然として活発な状態で、気象庁では引き続き、強い揺れを伴う地震への警戒を呼びかけている。家屋の倒壊や土砂崩れ、地盤隆起のほか、沿岸部では津波による被害も確認され、道路の寸断による集落の孤立など能登地方を中心に甚大な被害が出ている。石川県によると、11日午前9時現在の死者は213人、安否不明者52人、負傷者は567人に上っている。
農林水産業関連にも甚大な被害が出ている。農地や農業用施設は500カ所以上、畜産農家の施設損壊が40件、山地災害なども170カ所以上発生。今後も調査の進展により拡大する見通しだ。
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