土壌改良材として、木材や竹、もみ殻などを炭化させた「バイオ炭」が注目されている。原料は国産で安定確保でき、土壌の透水性や保水性の改善、保肥力や有用微生物の増加など生育を安定させる効果や資材コスト低減なども期待されている。最近は国際的に、温室効果ガスを土壌に貯留する温暖化防止技術として評価され、国内では温室効果ガス削減・吸収量を企業などへ販売できる「J-クレジット」制度の対象であり、利用促進への政策支援も整備されてきた。農業者による地域ぐるみの取り組みや土壌改良効果、支援施策などを紹介する。
(15面・営農技術)
〈写真:大規模果樹園で試験施用するバイオ炭を手に阿部代表〉