スーパーや市場でなかなか見られない農作物の栽培や、オリジナル品種の育成に情熱を注ぐ農家たち。独特の食味や特徴を持った外観、効能などを武器に差別化を図っている。一方、アドバイスをもらえる生産農家が周囲にほとんどいないため、創意工夫や試行錯誤を重ねて道を切り開いてきた。こうした珍しい農作物を栽培する農家に、生育にまつわるエピソードや技術、思いなどを聞いた。
〈写真:鴻巣市で花きを栽培し、アネモネの品種改良に取り組む石河正義さん。「今は、チョコレートのような深い色合いのアネモネを育種しています」と話す〉